お財布と相談して日帰りバスツアーで伊勢神宮に参拝

「令和」という元号は、日本最古の和歌集「万葉集」に由来しています。元号が日本の書物から制定されたのを機に、「ディスカバー・ジャパン」の機運が高まり、日本の魅力を再発見する旅行がブレークしています。「そうだ、伊勢神宮に行こう」と思いついても、お財布の中身が寂しいことがあります。

宿泊費に充てる予算がなければ、日帰りバスツアーを利用しましょう。お財布にも優しいですし、女性やシニアにも優しいです。

安心快適なトイレ付きバスツアーでお伊勢詣

安くて気軽に参加できること、それが日帰りバスツアーの魅力です。

ネットリサーチによると、日帰りバスツアーの経験者は34.4%ですが、男性よりも女性の方が20ポイントも上回っています。

しかも、60歳以上の女性と男性の利用率が高い傾向にあります。観光地をピンポイントで周遊できるほか、食事や温泉を満喫できるからです。それに女性もシニアもトイレ付きバスやトイレ休憩の多さを選択肢の一つに挙げています。

バスツアーの心配事はトイレ。でも、伊勢神宮の日帰りバスツアーにもトイレ付きプランがあります。「心配だから」と、飲み物や食べ物を控える必要はありません。思い切り食べて飲んで、お伊勢詣を楽しみましょう。

ご利益(私欲)よりご報告(感謝)に詣でる伊勢神宮

今は日帰りバスツアーで簡単に伊勢神宮を参詣できますが、江戸時代は「一生に一度は伊勢神宮に行きたい」と憧れた場所でした。

そのため、六十年周期で、数百万の人が伊勢神宮「お伊勢さん」に群参する「お陰参り」という現象が起きたそうです。伊勢神宮のご祀神は、日本の神様のトップ「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」です。

この神様は女神で、名が表す通り「天に照り輝く偉大な神」ということになります。もちろん、この神様は天皇家のご先祖様です。日本で最も偉い神様をお祀りする伊勢神宮は、すべての神社の中で 最も格式の高い神社です。

天照大御神は、国土平安、五穀豊穣、国家安泰、子孫繁栄にご利益があります。太陽を司る神様ですから、私たちの生活や食物の成長に欠かせない神様です。ですが、縁結びや恋愛成就など私欲にはご利益を期待できません。

外宮のお詣りは日々の生活を感謝し、その報告が目的です。ですから、縁結びという直接的なお願いではなく、日々の近況報告という間接的なお願いに止めるべきでしょう。宇治橋や内宮に向かう「おはらい町」は、昔の街並みを模した土産店や飲食店が軒を連ねます。

日帰りバスツアーの場合、内宮参拝と自由散策を合わせて1(昼食あり)~3時間(昼食なし)の滞在時間が一般的です。この一帯には、伊勢うどんや赤福など必ず食したいグルメがあります。

昼食ありのツアーでも別腹を用意しておきましょう。

1万円以内でみつかる大阪発と名古屋発のお伊勢さん日帰りバスツアー

それでは大阪発と名古屋発の日帰りバスツアーをご紹介します。一つ目はH.I.S関西版の食べ放題てんこ盛り「伊勢シーパラダイス」「伊勢神宮内宮」「おかげ横丁」などを周遊するプランです。出発地大阪・梅田目的地三重県

料金7980円~8980円

食べ放題は、松阪牛すき焼き、鯛手こね寿司、フルーツ、スイーツ、クレープ、さらにSNSで話題の青いハーブティ「バタフライビー」です。

次に、クラブツーリズムの「伊勢神宮両参り日帰りプラン』です。

クラブツーリズム専用列車「かぎろひ号」(近鉄名古屋と鳥羽間)を利用し、その他の移動はバスとなります。出発地愛知・名古屋目的地三重県料金 7,990 円 ~ 7,990 円昼食は付いていません。おかげ横丁の散策中など自由行動中に昼食を取ります。

その他にも、調べれば1万円以下でコスパの高いお伊勢さん日帰りバスツアーはたくさんあります。「そうだ、お伊勢さんに行こう」、そう思いついたら、スマホで検索してみましょう。

桔梗信玄餅の日帰りバスツアーを楽しむ

1万円ポッキリである東京発のお伊勢さんと石神さんバスツアー

「日帰り」とは言えませんが、東京からも宿泊なしの伊勢神宮バスツアーがあります。「四季の旅」の「石神さん(神明神社)の参拝と伊勢神宮外宮・内宮バスツアー」です。女性の参加率88%、女性ひとりの参加も多いので安心できます。

出発地新宿西口・横浜東口・千葉駅東口目的地三重県料金9,980円~お伊勢さんと石神さんに精通した専属添乗員 が同行する他、ツアー限定の「御朱印」(期間限定)がいただけます。日程は0泊2日で、女性の願いを一つだけ叶える「石神さん」(神明神社)には混雑しない早朝に参拝します。

「縁結びのお利益が得らえないと」、そんな女心を伊勢神宮に代わって、神明神社でフォローする満足度の高いプランです。

お伊勢さん詣の楽しみを倍増するバスツアーのチェックポイント

日帰りバスツアーは行程が決まっているので、寄り道ができません。日帰りバスツアーの利点でもあり欠点でもあるのが、「慌ただしいスケジュール」です。ですが、 伊勢神宮の日帰りバスツアーは参詣を済ませれば、少し寄り道ができます。

「おかげ横丁」です。厳かな場所から俗世間に舞い戻る感じですが、旅というハレの日を楽しむことが目的で、伊勢神社に詣でることが手段であれば、神様も許してくれるでしょう。江戸時代の庶民も人生を楽しむことに貪欲でした。

日本を創造した伊勢神宮の大神様の前では心おだやかにお参りし、参宮後はその「有難さ」に感謝して、お祝いをしても(ハメを外しても)許さたのでしょう。伊勢音頭の歌詞「伊勢に行きたい、伊勢路が見たい、せめて一生に一度でも」には旅の楽しさを満喫したいという庶民の願いが込められています。

日帰りバスツアーを楽しむためには、主催する会社を選ぶ必要があります。H.I.Sや阪急交通社は格安で内容も盛りだくさんですから、友人や家族とのお伊勢さん詣にお勧めです。はとバスや神姫バスなどは、ゆっくり旅を楽しむようなツアーが多く、夫婦や母娘などのお伊勢さん詣に適しています。

クラブツーリズムは、テーマ性を持たした独自のツアーが特徴です。コース選びも大切です。一日の行動が決まるので、コース選びを間違えると、楽しい旅が苦しい旅に代わります。移動時間が長いので、車中を快適に過ごす工夫も必要です。

足置きやスリッパなどを準備したり、トイレが近くなりますが、水分補給も欠かせません。

エコノミー症候群は、飛行機だけではなく、バスの場合も発症するので予防をお忘れなく。お年寄りには必携ですが、女性も健康保険証の持参をお勧めします。旅先で突然、病院に行く事態も起こり得るからです。年老いた父母を同行する場合は、後期高齢保険証、お薬手帳、常備薬を忘れないようにしてください。

保険証は使わないに越したことはありませんが、万が一のお守り代わりと思って持参しましょう。それでは伊勢神宮で楽しい思い出を増やしてください。